不登校の原因がわからないときこそ重要な家庭教育

不登校の原因がわからないときこそ家庭教育が重要!現代こそ必要な教育とは


みなさんこんにちは!

家庭教育推進協会の坂下です。

 

「家庭教育」というと、みなさんは何を思い浮かべますか?

学校から出された宿題、箸の持ち方や姿勢などの躾、お片付けや早寝早起きなどの生活習慣、お手伝いから育まれる自活力、ゲームや浪費をしないための自制心など…家庭で行われている教育は、学校とは種類が違うものの、非常に多岐に渡っていますよね。

こういった家庭で行われる教育のことを「家庭教育」と呼び、この家庭教育の仕方次第で不登校も解決できると私たちは考えています。

むしろ、この「家庭教育」のしかたのコツをつかめれば、不登校が解決するだけでなく、子どもの反抗への対処の仕方がわかってお互いにイライラせずに済んだり、家族1人1人が自立して家庭の中でお母さんだけが忙しい状況を改善出来たりもするんです。

今回はこの「家庭教育」について、詳しくご説明していきますね。

 

原因がわからない不登校に潜む「依存心」

ひと時代前の不登校といえば、不良の子が学校をサボって友だちと遊びに出かけたり…といったものも多かったのですが、ここ十数年では穏やかで真面目な良い子が「なんかよくわかんないけど学校に行きたくない」「学校が怖いから行きたくない」というケースが増えてきています。

このような原因不明の不登校で近年多い原因は、母子依存です。ご家庭によっては父子依存のこともあるでしょう。

  • 親が共働きで自宅でも忙しく、「体操着入れた?」「あと5分で出発だよ」などと何かと子どもに指示をして子ども自ら考える経験が不足してしまい、誰からも指示がもらえない学校に行くのが怖くなる
  • 親が子どもをかわいがり過ぎて手をかけ過ぎてしまい、「パンにバター塗っておいたから」などと先回りで行動してしまい、子ども自ら考えて動く経験が不足することで、子どもが1人で行動するのが怖くなる

このように、親子で関わりが強すぎるために子どもが依存・指示待ち体質になってしまい、親が一緒にいないとなにかと不安に感じることで、「なんとなく学校が怖いから行きたくない」となってしまうのです。

このような場合でも、家庭教育が重要です。

今の時代に家庭教育が必要な理由

現代の不登校は「原因がわからない」ものが多いと前述しましたが、このような不登校は各ご家庭の家庭教育、日々の子どもへの対応方法で改善できることも多いです。

けして不登校の親御さんを責めているわけではなく、そもそも現代が非常に子育てしにくい状況なのです。今の時代の親御さんは、ひと時代前の親たちよりもかなり子どもを気遣い、褒めたり言葉遣いにも細心の注意を払って、大事に子育てされている方が多いと思います。

それなのに親御さんが相当な努力をされても追いつかないくらい、現代は子育てしにくい環境が揃っています。その理由を以下でまとめていきますね。

核家族化・共働きで親の負担が増大

まず大きなポイントは、現代の核家族化・共働きの増加です。

お父さん・お母さんがとにかく忙しすぎて、日々のタスクをこなすことに精一杯になっているご家庭も多いのではないでしょうか。実家が遠方で頼れない方も多いでしょう。

「とにかく早くタスクをこなして子どもを寝かせなければ」というプレッシャーで、つい先回りして子ども自身でやらせるべきところを親が代わりにしてしまったり、指示を多く出してしまっている方もおられるのではないでしょうか。

子どもが日頃関わる大人の種類が減っている

子どもが日頃関わる大人が少なくなっているのも問題です。

昔は地域コミュニティで子育てをしていたため、怒りっぽいおじいさん、小言を言うおばさん、いじわるなお兄さんなど…子どもは色々なタイプの人と関わるなかで、小言をうまくかわしたり、時には開き直ったりして、自然とたくましく生きるための対処法を学んでいけました。

しかし現代は地域コミュニティが大幅に減少し、子どもが普段から接する大人と言えば親か先生のみ。

そのため、小学生や中学生など大きくなってから新しいタイプの大人(特に怖い人)に出会った際に、委縮してどうしようもなく怖くなったりするのです。その恐怖が、不登校や登校しぶりに繋がります。

家庭教育の重要性

この子育てしにくい現代社会において、できるだけ親子間のストレスを減らし、家族全員が自立して生活するための必要なのが「家庭教育」です。

家庭教育を進める大きなポイントを以下でご説明しますね。

まずは親が子育て方法を学ぶ

現代社会は昔のように地域コミュニティで子育てはしないため、子どもにとって接する大人として、親がかなりのパーセンテージを占めます。そのため、おだてずに褒める、怒らずに叱る…といったバランスの取れた子どもへの接し方を、親がまず学ぶことが大切です。

つい甘やかしてはいないか、無意識に子どもに指示を出していないか、子どもが受け身になっていないか…そういったことを親自身が気付けるようにしていきましょう。

子どもを自立させる

親が子育て方法を学んだら、次は子どもを自立させることが重要です。

自立できていない子は、「今日は何の服を着たらいいの?」といちいち親の指示を仰ごうとしますが、少しずつ自分で考えて選べるように訓練していきましょう。

こういった何気ないやり取りが「家庭教育」なのです。

親が何も言わなくても1人で学校の準備をする、学校で苦手な人に出会ってもうまく対処する、何か問題が起こっても自ら考えて解決する…こういった力を、日常のどんな会話ややり取りから子どもに伝えていくか、具体的方法をお伝えしカウンセリングしていくといったサポートを家庭教育推進協会では行っています。

子どもが自立するほど、親の手が離れて日々の生活もかなり楽になっていきますし、子ども自身も自信をつけていい循環が生まれていきます。

「不登校の原因がわからないときこそ家庭教育が重要!現代こそ必要な教育とは」まとめ

学校の勉強では教えてくれない、家庭で子どもに教えなければいけないことはとても多いです。しかも将来、自らの力で考え行動する、課題解決をするといった非認知能力を育む点でも、家庭教育は非常に重要と言えます。

だからこそ、効率よく子どもの自立を促すために親が家庭教育を学ぶことが大切なのですが、親1人で家庭教育を学んでいくことは大変ですよね。

そのため家庭教育推進協会では、子育てや不登校に悩む親御さん向けに、定期的にお話会などのイベントを主催しています。

今現在あなたが悩んでいることは、多くの先輩ママが悩んできたことでもあります。悩みや不安を相談すると、意外とあっさり解決法が見つかったりすることも。情報を知ってやるべきことが明確になると、気持ちもスッキリしますよ!

もしご興味がある方は、お話会詳細もご覧になってくださいね。

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