家庭環境をよりよいものにしていく上で大切なことは、まず家庭問題をしっかりと把握することです。自分たちの家庭の問題点を明確にしたうえで、その問題点に対して的確なアプローチをかけていけば、家庭はよりよい環境へと変化していきます。
例えば、一般的によくない対応としてあげられる過保護や過干渉でしょう。どのようなものが過保護にあたり、どのようなものが過干渉にあたるのか、そして、過保護や過干渉は、子どもたちにどのような影響を与えるのかを明確にし、把握します。
「うちは過保護だから。」「私が過干渉だからダメなのかしら」と言ってはみるものの具体的にはどこが問題点なのかを明確には把握していないということはよくあります。大雑把に過保護、過干渉ととらえるだけでは変化は望めません。
「子どもの学校の用意に対して先読みして口出しを多くしている。今の学年でここまで口を出すことは、過干渉になっている可能性がある。それにより母子分離ができなくなっている。そこで、今の学年で控えることができる干渉を学び、実践していく。」といった具合に問題点を明確にし、改善できるアプローチを学び、実践していくことが大切です。ただ、無意識のうちに問題である過保護、過干渉をおこなって、自分では問題を把握することができない場合もあります。そういった、自分で分からない問題点に関しては、グループセッションでロールプレイするなど、実体験を話し、自分の家庭での問題点をお互いに指摘しあうことで補うこともできます。また訪問カウンセラーによる訪問カウンセリングを受けられている方は、訪問カウンセラーのフィードバックからも大きな効果が得られます。
家庭教育推進協会では、講演やセミナーでのグループセッション、グループエンカウンター、ロールプレイ、訪問カウンセリングなど、実態を把握した上で学ぶ環境を今後も提供していきたいと考えています。