実際に支援を受けた
親御さんの感想
中学2年生 女子
物心ついてから低学年頃まで、普段は穏やかなのですが、思うようにいかない時や何か困った事があった時に、口が重く気持ちを言えなくて泣き叫んで暴れたり、外に裸足で飛び出して行ったり等気持ちのコントロールがうまくできず、そのたびに子育ての難しさを感じていました。
その頃私は、フルタイムで働き毎日くたくたに疲れ娘とゆっくり関われる時間はあまりありませんでした。娘への接し方は普段関われないこともあり母と二人で機嫌をとったり、行動ひとつひとつに心配して困らないように先回りして口出ししたり、主人に「自分で考えさせろ。」と言われても親切心から娘が考える前にヒントや正しい答えを出してしまったり、言葉で主張することが苦手な子なので娘が言う前に気持ちを察してあげたりしてしまいました。
薄々このやり方は何かが違うと思いながらどうしてよいかわからず過ぎていきました。
時々起こる娘の困った行動は、普段の娘の穏やかな姿からは誰も想像できず、相談しても「親の背中を見て育っているから大丈夫」と言われました。しかし、ずっと心に引っ掛かる不安がありました。このままではもしかしたら娘は大きくなったとき何か問題を起こすのではと嫌な予感がしていました。そして中1の秋に不登校になりました。「そう来たか・・」と思いました。
そして、子どもの気質と、これまでの子育てが自己主張、自己決定できない主体性の低い受け身な子に育ててきてしまったことに、家庭教育を学び始めてから知りました。
中2年の4月に復学をし、中3になり登校も安定し慣れてきた頃、高校受験を控え危機感のない娘の思わしくなかった定期テストの結果に焦りが出て余計な口出しをしてしまいました。
少し感情的になり娘の問題にぐいぐい入り込んでしまいました。そのときすでに復学支援は終了していたので、居ても立ってもいられず坂下先生に相談をしました。「娘の人生は娘のもの」と厳さの中にも、私の気持ちも汲み取ってくれながらアドバイスして下さり冷静になることができました。それからは、勉強に対しての口出しは極力避け娘に任せ、塾を続けて休んでしまったときには「この頃、休みが続いているよ。」と警告し、何か聞いてきたときは相談に乗り見守ってきました。
他の子と同じように受験を受けることができ本当にありがたく思います。
もう決して戻りたくありませんが、あの日あの時どんな日もあってよかったと今は思えます。そのおかげでいろいろな人に出会いたくさんの事を教えてもらいました。不登校はとても辛い経験でした。しかし、このことがなければ大切なことに気づかずに過ぎてしまったかもしれません。
私は「一人っ子だから」と周りから言われることに少し抵抗があります。しかし、子どもが一人しかいないことでどうしても目が行ってしまいます。
期待をしました。心の中で他の子と比べ羨ましく思ったこともありました。心配性で先回りもしてきました。子供は大きくなったのに、私の対応はいつまでも小さい時のまま成長していませんでした。不登校になったことで家庭教育に出会い、こんな私に娘が変わるきっかけをくれたのだと思います。
問題が起こったことで、「私がかわらなくちゃ」と学ぶうちに、娘の苦しさは本当は「私自身の苦しさ」でもあったのではと感じ、私たち親に似ている部分もあるけれど、娘は違う人格を持った一人の人間であること、「娘は娘」「私は私」と切り離して考えられるようになってきました。
苦しくて娘を遠ざけたい日々もありましたが、今は親子関係も良く、家庭の中も元のように明るくなりました。
大変な思いはしましたが、今やっと人並みに子育てをしている実感が湧いています。
こんな風に私の気持ちにゆとりが持てるようになったのも、毎日元気に学校へ通えているからです。学校生活の小さな日々の積み重ねで娘の心も体も少しずつたくましくなってきました。
当たり前にある、平凡な日常のありがたさが身に染みてわかります。
私たち親子にかかわってくれたすべての人に感謝します。
これからも気負わず我が家のペースで家庭教育を実践し娘と共に親として成長していきたいです。
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