休校中のスマホ依存


皆さんこんにちは、家庭教育推進協会理事の佐藤です。

休校期間中にスマホやネットの使い方が乱れ、生活習慣まで乱れてしまい学校を行き渋る子がやはり多くなってきているようですね。

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休校中は現実世界とのつながりが薄くなるためによりネットの世界にはまり込みやすいでしょう。

なぜそのような問題が起こるのでしょう?


近年、不登校になる原因とも言われている「子どもたちのスマホ依存」という問題は避けては通れないのです。

・夜中までスマホをいじる。
・パソコンのオンラインゲームをずっとしている。
LINEでのトラブルやいじめ。
・課金サービスでの子どもの使い込み。


挙げればキリがありませんが、このような課題がある現代の子育てにおいては親がいかにネットのリテラシー教育を家庭内で行うことが出来るか、スマホなどの適切なルール化を出来る立場にあるのかが重要視されます

さらに細かい話をすると、このスマホ(ネット)依存は2種類あると考えられます。


それは「つながり依存」と「コンテンツ依存」です。


「つながり依存」は近年ではLINE問題などが挙げられます。


学校での人間関係がプライベート空間でも継続してしまい、精神的に追い詰められたり、つながっていないと仲間はずれにされたり話題についていけずに翌日の学校で浮いてしまうなどの不安が子どもたちの心理にあります。


しかもこのような場で行われるいじめは大人からは見えにくく、またコミュニケーション能力が発展途上の子どもたちにとっては、文字だけでのやりとりですので誤解が生まれてしまうこともあります。


一昔前は「メール返信の30分ルール」が中学生の世界の不文律として問題になっていましたが、今は30分どころか「既読をつけたら30秒以内に返信」に変容しているのが現実です。
(子どもたちはハイスピードな情報社会の波にのれているというリフレーミングも出来ますが)

もう少し深くお話をしますと、人には「集団に所属していたい」という欲があります。
その理由としては主に5つあります。



①心理的欲求を満足させるため
②目的達成を援助してくれる
③個人では入手できない知識や情報を得られる
④身の安全を守る
⑤肯定的な社会的アイデンティティの確保



これをスマホやLINEの問題などにあてはめて考えると…



①面白いやつ、ノリのいいやつだと思われたいからLINEのグループトークで面白いやりとりをすることで自分の欲求を満たせる。

②アプリであればオンライン対戦や協力プレイをすることで、1人でプレイするよりもはるかにゲームの進行度合いが早かったり、入手するアイテムが豊富だったりします。

③情報で溢れる昨今。必要な情報を誰かが得てくれ、その情報を共有したりもできます。

④クラスや仲良しのグループで自分だけLINEグループトークに参加しないことにより仲間はずれになるということを避けられます。

⑤人気のある子たちLINEグループに所属していたりすることで、自分の株をあげることがあります。

今は「オープンチャット機能」を使ってさらに不特定多数の人たちと繋がれるようになっているので、さらに問題は複雑化している部分もあるでしょう。

また、「コンテンツ依存」というのは特定のゲームにのめりこむことを指します。

これは誰かとのつながりに依存するというよりかはゲームの要素に依存するというものです。
特に最近のスマホゲームは「1時間後にイベント開催!」とか「1時間限定のレベルアップクエスト!」とか「限定モンスター登場!」など時間ごとに指定されることが多く、

「友達に自慢したい、ゲームの中で強くなりたい」

という気持ちが働き、現実世界のスケジュールよりもコンテンツ内のスケジュールを重視するあまりに生活習慣の乱れなどの問題につながることもあります。


このように、親世代が子ども時代になかったものが、今の子どもたちの世界には当たり前に存在します。

このような環境を全くの「悪」とせず、便利なものとして使いこなせる子どもを育てるためには親がまずは「知る」ことからことが大切なことだと私は思います。



スマホを持つ=悪


LINE=いじめの原因


ゲームアプリ=悪習慣の原因



といった白か黒か、0か100かの考えになりすぎないよう柔軟に捉え対応をしていくよう心がけていくのが良いのではないでしょうか。

「親だからこそできること」と「大人だからできること」を意識して行動を起こしていくことを意識しつつ、ご自分のご家庭の家庭教育の参考にして頂ければと思います。

 

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