褒め育ての落とし穴


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子育ての基本は「褒め育て」にあるとよく言います。
褒められることで、子どもはさらなる努力をするということでしょう。
しかし、近ごろの親子関係で気になるのは、こうした風潮に惑わされ、褒めることばかりを考えているような傾向があります。
例えば、「テストで良い点をとったらゲームを買ってあげる」とか、「ピアノの練習を每日一時間つづけたら遊園地に連れていってあげる」「スイミングの昇級試験に受かったらお小遣いを値上げしてあげる」などと、甘い言葉で子どもを誘い、やる気にさせようとする親の行動でしょうか。

ご褒美(プレゼント、おやつ、お小遣い)はたくさん与えているのに子育てが上手くいかないと感じる場合、心を鍛えるような叱る事をしていない、もしくは叱る事や我慢する事を親がさせられていないという事が考えられます。

子育ては褒めると叱るのバランスが大切です。

子どもを褒める事で自己肯定感が高まり、やる気になる効果がある反面、子どもは自分のしたい事を何でもして良いと勘違いてしまいます。

褒める事ばかりで、怒る事ができていないと子どもの人間的な生活力や忍耐力や自制心を奪ってしまうと言っていいでしょう。

「褒め育て」にはこうした落とし穴がある事も、心に留めておいて下さい。

 

褒める事ばかりで、怒る事ができていないと子どもの人間的な生活力や忍耐力や自制心を奪ってしまうと言っていいでしょう。

子どもを褒める一方で、叱る時は叱る。反省させるのであればペナルティや制限を用意しておくことを忘れないでください。

「暗くなる前に帰ってきなさい。鍵を閉めてしまいますよ」と何度言い聞かせても、相変わらず帰宅が遅い子どもは、「遅れたって平気だ。どうせちょっと怒られるだけ」
とたかをくくってしまっているのです。
口先だけの脅しのつもりでは、子どもにはすぐに通用しなくなります。
これは、親の言葉にほとんど価値がなくなって、親子関係が馴れ合いになってしまっている状態です。

ペナルティは、絵に描いたモチでは価値がありません。
子どものすべきことには約束を取りつけ、それを守れなかったら罰があることを納得させれば、子どもに自制心が育まれ、我慢強くなります。

守るべき約束事を子どもがたびたび破ったら、約束どおりのペナルティを与えましょう。
ペナルティや制限は無理なものではなく、しっかり守れるものにして下さいね。

もちろん、ペナルティや制限ばかりになってしまうと子どもは萎縮してしまいますが、3回繰り返したら与えるぐらいの厳しさがなければ、約束はないのも同然になってしまいます。

「いよいよ叱られる」という緊張感が、毎回ペナルティを与えるよりも、子どもの自発的な抑制につながっていきます。

小言を「脅し」に終わらせることがなければ、子どもは「やってはいけないこと をより自覚するようになります。

前回も記事にしましたが、子どもが怒られ慣れている、上手くしつけができないと感じる親御さんは叱り方や制限について、少し考え直してみる必要がありそうです。

ご褒美は「目的への原動力」になるように用意し、ペナルティを与える事は「我慢と忍耐と抑制」につながるようなしつけこそ、賢い親の家庭教育ではないでしょうか。

 

 

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