相談すべき専門機関が分からない時の中立的機関として

親は子どもへ家庭教育を行ううえで、さまざまな疑問や悩みを抱えます。家庭の問題は家庭だけで解決できると考えられてきた時代は過去のものとなりつつあります。家庭内の問題は、ステレオタイプな回答だけでは満足の得られる結果を出すことが難しくなってきています。選択肢の増加は、多角的な考え方を家庭に獲得させただけではなく、今までのように単純で万人が納得する正解が、手に入らない環境にも変えたと言えるでしょう。

子どもにとって一番身近な親の判断すべき問題なのか、専門機関である医療機関や児童相談所などに相談すべき問題であるのかも判断が難しくなってきました。専門機関もそれぞれの立場からの判断を回答するため、現代の子育てを行う親を迷わせる結果になっています。多岐にわたる家庭の問題が夫婦の問題であるのか、子ども自身の問題なのか、はたまた医療的な判断を要する問題なのか、親自身が受けてきたその親から受けた家庭教育方法だけでは、答えが導き出せない時代になってきています。

近年、みなさんもご存知のとおり学校では学級崩壊が見られるようになり、ひきこもりの青少年や不登校児童が160万人を超えるとも言われるようになった今日。学校の先生方の96パーセントが子どもへの家庭教育を親がしっかりと行ってくれることを強く願っています。その親はどこを頼りにすればよいのでしょうか。時代がめまぐるしく変わり自分が育った時代とは大きく変わってきたこの時代に、親にだけ責任があるのでしょうか。30年前、子どもたちのひとりひとりが各自携帯を手にし、子どもがインターネットを通じて見知らぬ誰かとキーボードを繰り会話をすることを誰が想像できたでしょうか。

家庭教育支援協会は、ハイスピードで流れていくこの時代の親や子どもたちにとって、迷ったとき悩んだときに、いつでもよき相談者としてその傍らに立てる存在になりたいと考えています。また、正解の見つけにくい子育ての中で、家庭教育の方法学んでいただくことで自信をもって家族関係を構築できるようになることを、広く伝えていきたいと考えています。


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